にんにく卵黄のメリットとデメリット
にんにく卵黄とは
にんにく卵黄は九州地方に古くから伝わる伝統的な滋養食です。
今のように車や電車など交通インフラの無い時代には目的地まで何日も旅をするというのは珍しいことではありませんでした。
長旅における栄養食として丸薬に加工し携行できるにんにく卵黄は非常に重宝されたそうです。
にんにく卵黄のメリット
にんにく卵黄には非常に優れたメリットがたくさんあります。ざっと例を挙げます。
- 疲労回復効果
- 免疫力強化
- 血行促進
- 神経系を正常化させる働き
- 携行でき手軽に摂取できる
などがあります。
この他にも血行促進や新陳代謝へのサポートによるダイエット効果や疲労回復免疫力強化による体質改善など二次的な効果まで挙げはじめるとキリがありません。
もっともにんにく卵黄の原料であるにんにくと卵黄がそれぞれ優れた栄養食品ですから、そのほとんどの効果はにんにく、卵黄を単体で摂取しても得られるものです。
それがなぜにんにく卵黄として組み合わせる事が必要だったのでしょうか?
もちろん一つより二つの方がいいという単純な足し算もできますが、秘密はその組み合わせにあります。
にんにくの持つアリシンという成分は完全栄養食品とも呼ばれる卵の様々な栄養素と結合し、その栄養素の働きを持続的かつ、より効果的に変化させる性質を持ちます。
例えばアリシンとビタミンB1が結合するとアリチアミンという成分へと変化します。
アリチアミンは代謝のサポートや疲労回復、免疫力の強化、神経系の働きの正常化など非常に様々な効果をもちビタミンB1よりも体内に吸収しやすく、血中に長く留まる事が可能で持続的な効果が期待できます。
このように、にんにくと卵黄の二つを組み合わせるということは単純な足し算ではなく前述したようなメリットをそれぞれ単体で摂取するよりも効果的なものにすることができるのです。
にんにく卵黄のデメリット
ではにんにく卵黄にデメリットは無いのでしょうか?
まずにんにくと聞くと思い浮かぶデメリットはその強烈な臭いです。
にんにく卵黄であれば、にんにくをそのまま摂取するほど臭いがきになることはなく、摂取後の息の臭いや体臭も気にならないという声は多いのですが、排尿時にその臭いが気になる事があります。
また主原料であるにんにくは、優れた滋養食品であると同時に刺激が強く、高い抗菌力を持つ食品ですから摂取し過ぎると胃腸へ負担がかかり下痢や腹痛を引き起こす事があります。
医薬品ではないので急激な副作用を起こすような危険性はありませんが、血液凝固系に障害のある人や消化性潰瘍疾患がある人は摂取を控える必要があります。
また卵アレルギーの方も原料が卵黄ですから摂取することができません。
にんにく卵黄は様々なメリットを持つサポート食品です。
しかしあくまでサポート食品であり大量に摂取したからといってその効果が倍増するわけではありません。
あくまでも健康維持のサポートのためであるということを忘れずに製品の摂取量をしっかりと確認しご自分の体調にあわせ調節することが大切です。